ドイツに来て1年,もう帰りたい?

早いもので,ドイツ生活があっという間に1年になりました。
 
言葉の壁。
文化の壁。
食事のバラエティーの乏しさ。
仕事のもろもろ(本当になにやってるんだか状態)。
 
思い描いていた海外赴任ではありませんでした。
 
社内には,海外に赴任する人はたくさんいます。
みんな同じように苦労し,乗り越えていったのか,
自分だけがうまくいっていないのか,
自分だからこそ,うまくいっていないのではないか,
会社は人選を間違えたに違いない,
いっそ会社を辞めてしまおうか,
会社を辞めてどうしよう?
どうせなら人生も辞めようかね,
 
などなど,本当に色々な感情や考えがごちゃごちゃして,仕事なんてできたものじゃありませんでした。
あと何年になるのやら。
 
海外赴任当初,「最低でも3年。1年で帰るんだったら意味がない。2年でもきっと足りないと思う。だから3年。」
などとほざいていました。
1年目の判断は正解です。1年では異文化の壁にぶち当たったぐらいしか感想がありません。
でも正直なところ,もう日本に帰ってもいいかな,と思ったりします。
 
たしかにドイツで生活することは新鮮であり,様々な苦労もいわゆる「いい経験」と言われるものなのでしょう。
でも本来日本でできたこと,できることを犠牲にしたうえでの海外赴任であることを忘れてはいけません。
 
海外赴任をうらやましいという人はたくさんいいました。
でも実際,楽しいことよりも辛いことのほうが多いのが現実でした。
 
こちらでうまくやっている日本人を見ると,余計に自分がみじめに思えます。
ほかの誰かができているのに,自分にはできない。自分は敗北者であると。
 
落ち込んだときは,「海外赴任,鬱」などと検索して,自分と同様に海外赴任で苦労した人たちのブログを読みます。
できていないのは自分だけではないんだ,上には上がいるけども,下にも下がいる。
結局,現実から目をそらし,自分のふがいなさを正当化しようとしているだけで,根本の解決にはなりません。
 
なんでも頑張ろうとすると精神が持ちません。
ある程度余裕を持つことが重要です。
余裕を持つことと,サボることは違います。